管理会計の領域でおすすめの本を紹介したいと思います。
業績管理に初めてかかわる方に
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異動で新しく予算編成や業績管理を担当することになったメンバーに最近おすすめしている本がこちら、「管理会計の仕組みがわかる本」(梅澤真由美著、中央経済社)です。
こちらの書籍は2018年に発行されましたが、当時手に取ってみて、20年超いろいろなビジネス書を見てきた中で、初めて本当に実務視点で書かれたタイプの本に出合ったと感心しました。
「管理会計」というと、非常に分厚い「管理会計」(櫻井通晴、同文舘出版)が第7版ということが示す通りバイブル的な存在でもありますが、「管理会計の仕組みがわかる本」はかなりこういった定番の管理会計本とは違う内容になっています。
目次としては、第1章で管理会計について概略説明したのちに、第2章と第3章は予算の作り方、第4章では月次分析、第5章は四半期予測と、まさに業績管理の実務のサイクルそのものの流れで語られています。
その次第6章は部門別損益計算書の構築と活用について、第7章ではKPIと管理という形で、経営視点への活かし方。第8章ではインフラ視点で、仕組みづくりについて。
そしてこの本の最も特徴的でかつ大切なところとして、管理会計のコミュニケーションについて第9章にまとめられています。私がこの書籍を新たに異動あるいは入社してきたメンバーに進める理由の一つは、この第9章にあります。
業績管理を担当していると、この仕事において、コミュニケーションにより現場をしっかり理解し、本質的な課題を見極め、それをもとに経営に貢献できる情報を提供することが大切だということをつくづく感じます。FP&Aの成功のカギはいかに現場のビジネスパートナーとなり、それを基盤に会社の業績に貢献できるかということに尽きるかもしれません。
その意味で本書はそのあたりも実務を踏まえた上で記載されています。各所の端々に実務視点で役に立つコメントが含まれており、おすすめです。
経験豊富な皆様には後進の指導やアドバイスに、新しく業績管理する方にはぜひ最初の一冊として活用いただければよいのではないかと思います。
定番は分厚い参考書
前述の 「管理会計」(櫻井通晴、同文舘出版) ももちろんおすすめです。基本的なコンテンツを学ぶには良いでしょう。
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それ以外の本についてはいろいろ好みになるかなと思います。私は非常に若い時に先輩が持っていた本を教えてもらって購入したりしていました。
いろいろな本を購入しては読後廃棄などしていましたが、そんな中でも結局最初に購入した「戦略管理会計」(西山茂著、ダイヤモンド社)は今も手元の本棚に残っています。
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以上、管理会計に関する書籍を3冊、ご紹介させていただきました。